DEMITASSE STORY
DEMITASSE /【デミタス】
デミタスの語源はdemiは半分、tasseはカップの意味で、普通のコーヒーカップの半分ほどの大きさのカップのこと。
何故このサイズの物が生まれたのかというと起源は1806年、フランスのナポレオンがフランス製以外の製品を禁止する大陸封鎖令を発したことから欧州で砂糖やコーヒー豆が極端に不足した。
このことがきっかけでコーヒー豆を使わない偽物のコーヒー風飲料やコーヒーの代用品が横行。
そんな状況下、どうしても代用品を受け入れられないローマの「カフェ・グレコ」の3代目オーナー、サルヴィオーニはいつ大陸封鎖令が解除されるかわからない状況でストックのコーヒー豆の消費量を抑えるための苦肉の策としてこれまで出していたコーヒーの量を単純に3分の2にして、価格も下げることで当座をしのいだ。
これは多くの客に受け入れられ、「カフェ・グレコ」は多くの姉妹店を出した。これがデミタスカップの起源ということです。
そしてそのカップに注がれるのがエスプレッソなわけですが、エスプレッソの語源はエクスプレス。「速い」を意味する言葉から来ています。
エスプレッソは急いで注いだコーヒーという事になりますが、もう一つの意味合いもあって「あなただけに」という意味もあるようです。
語源や起源をさかのぼっていくとその言葉に思いも掛けないストーリーがあったりして面白いですよ。