Paris Tranoï Femme report②
パリに来てからというもの天気がよくありません。
2日目は大体いつも午前中はまったりとした感じですが更に悪天候なのでバイヤーの入りもイマイチという感じです。
スペインで長く取引があるショップのバイヤーは毎回ちゃんと来てくれます。
今シーズンはきちんと仕立てたカシミヤウール×ニットスリーブ&ポケットのコートがお気に入りです。
Rawtus では珍しいレザーのスカート。
このスカートに使われているのは「PLONGE/プロンジェ」と呼ばれる素上げのラムスキンです。
塗装仕上げではなく、ドラムダイで染めた後に布で磨き上げて艶を出しています。
本来はヨーロッパ貴族の手袋用として使われていたもので柔らかくしなやかなのが特徴です。
シルエットはタイトではなく、程よい分量が入ったセミタイトラインでエレガンスでウエストもゴムベルトでイージーな穿き心地です。
このミンクのボンボン型のボタンの付いたピーコートも特に人気がありました。
レザーブランドということで、どこかしらにレザーパーツが使われていますがこのコートはポケット口がレザー使いになっています。
NewYorkでも人気の高かったレザー×ダウンのミリタリーコート。
羽毛はポーランド産ホワイトグースを使い、ダウン93% フェザー7%の混合比率です。
表にステッチが出ない独自の仕立てですっきりとした見え感が特徴。
防風性能が抜群のレザーと保温性が高いダウンの組み合わせはベストマッチ。
基本デザインはN-3Bミリタリーコートからモダナイズして極力余計なディティールを省いてカジュアル感を押さえています。
大きめのボタンは手袋をしても締めやすく、袖口にもリブが付き、フロントのファスナーを上まで閉めれば首元からの外気をシャットダウンできます。
今年はこのレザーダウンのイベントを日本でも開催したいというお話をさまざまなショップ様から依頼が来ています。
早ければ5月、6月にはオーダー会を開催する予定ですので期待してくださいね。
To be continued・・・