Rawtus Leather color story①

Leather color story

Episode 1

【CAVIAR / キャビア】

 

今週から不定期でロゥタスのレザーの色の名前に関しての

連載をしていこうと思います。

 

 

ロゥタスでは毎シーズン大きいテーマを考えてから少しづ

つ細かく具体的に落とし込んでいくスタイルを取っている

のですが、アイディアをまとめていく過程で気になるキー

ワードというのがあって、それが直接的に色の名前に

なったりすることが結構あるのです。

 

最初はなんとなく「自然」という言葉が頭に浮かびます。

次に自然って何処なのか?更に具体的に落とし込みます。

海なのか、それとも山か、森か、、、

そして、「森」というキーワードに繋がってきます。

 

そしてそのイメージするの「森」は日本の森じゃなくて

ヨーロッパだったり北欧だったり、そしてそこに

暮らす動物や樹木とかがインスピレーションとなって

具体的な色が決まることが多いんです。

 

私達はまず服のデザインを考える前、素材はもうレザー

という事が決まっているので、色から考える事が多いの

ですが、この色を考えるというのが一番重要なのです。

 

色はブランドのテイストと直結するので

時間をかけてじっくりとアイディアを固めていくのです。

 

そして何十種類もある端切れの生地のアーカイブが真っ新な

ボードに貼られ、そこから数種類に絞り込まれるのですが、

大体1週間くらいはボードに貼ったままにしておきます。

 

それを「寝かせ」と呼んでいるのですが、即決して後から

やっぱり気に入らなくなった、という過去の経験もあり、

しばらく放置しておくと不思議とだんだんと好き嫌いが

ハッキリとしてくるんです。

 

そうやって厳選して絞り込んだカラーに名前を付ける。

これも思ったより悩むところで、例えば、、、、

客観的に見れば確かに「グレー」なんだろうけど

「グレー」という名前はちょっと心に響かないなぁ、、

となる。

 

色名を付ける時は、まずその色が何という名前なのか

【PANTONE】のカラーカードを使用して照らし合わせます。

 

 

【PANTONE】とは、世界で使用されている色見本帳で、

日本では「パントン」または「パントーン」と呼ばれ、

主にグラフィックデザインや印刷、プロダクトデザインの

制作・製造工程においての色指定に使用されています。

 

たいていの色は収録されていてカラーカードと照らし合わ

せることで名前が判明します。

 

ロゥタスはブランドを始めた頃からパリやニューヨークで

展示会を開催していたので色の名前もインターナショナル

に通じた方が良いと思い、それからは国際標準の

【PANTONE】カラーを重要視しています。

 

でも稀に【PANTONE】カラーに存在しない微妙な色

も存在していて、それはもう直観的にその色を見たとき

パッと思い浮かんだ名前

それがイメージ通りだったらそのままその名前を

付けてしまう場合があります。

 

2020秋冬に登場した【CAVIAR / キャビア】という

カラーは前者の方で、【PANTONE】カラーに忠実に

沿った色として存在してします。

 

 

この【CAVIAR / キャビア】ですが、黒以外の濃色を

表現したくてセレクトしたのですが、チャコールグレー

より1段階濃く、でも黒まで黒くはない、という絶妙な

ニュアンスを表現している色目として今シーズン初登場

したにも関わらず大ヒットしたカラーです。

 

 

実際に着用した時、特に黒のインナーとの相性が良く

全身真っ黒だと少し重たく感じてしまうLOOKでも

【CAVIAR / キャビア】だと不思議と軽さがありつつも

レザーらしい重厚感も兼ね備える秀逸なカラーです。