Rawtus Leather color story⑤

Leather color story
Episode 5
【MARRON / マロン】

 

RawtusのレザーカラーストーリーEpisode 5は読んでその
ままフランス語の【栗】ですが、栗その物の色というより、
フランス定番のお土産アンジェリーナのチューブ入りマロン
クリームだったり、マロングラッセやモンブランだったり、
どちらかというと甘いお菓子をイメージして頂くと分かり
やすいかなと思います。

 

 

でも、実はMARRON/マロンと呼ばれるのはセイヨウグリ
(ヨーロッパグリ)の事で、私たちの良く知る【栗】とは少
し違っていて、日本の栗のようにイガの中に2個~3個の
実が入っているのは「シャテーニュ」と言うそうです。

 

「マロン」は1つのイガの中に大きな実が1つだけ入って
いる物だけを「マロン」と呼ぶそうです。
2~3個の実のものは主に加工用としてペーストやパウダー
にされてしまうという事なので全部が全部「マロン」という
事ではなかったのですね。

 

あと、雑学になりますが、中国原産の支那栗(シナグリ)は
渋皮が剥きやすいので砂糖と小石を熱して焼き上げる焼き栗
が一番ポピュラーな調理法で北京などが名産地だそうです。

 

「甘栗」や「天津甘栗」(てんしんあまぐり)ってそういう
種類の栗では無く、調理された栗菓子の名称で、それを輸出
するとき天津港が伝統的な海外出荷拠点だったので、その
栗菓子が「天津甘栗」と呼ばれるようになったそうです。
全然知らなかったですね。

 

また、栗は英語ではMarronではなくChestnutと表記され
るそうで、その由来はイガの中の実がいくつかに分かれて
いる様子から、収納箱の意味の「 Chest 」が語源になっている
そうで、恥ずかしながら栗=マロンだと勘違いしていました。

 

また、学名のクリ属を表すラテン語のカスタネア(Castanea)
は、実の形から「樽」を意味するカスクに由来するそうです。

 

色々調べていくと自分たちが全然知らなかった事がわかって
色の名前を付けるだけでも豆知識というか、雑学に詳しく
なってしまいます(笑)。

 

(一部、Wikipediaより引用)

今回で秋冬物のカラーストーリーは終わりになりますが、
次回2021春夏のコレクションも発売時期に合わせて連載
していこうかなと思っています。