New Goat Leather Archive ④

不定期連載のRawtusアーカイブ Episode 4

 

2008年にブランドがスタートしてから現在までで
ベストセラーになったアイテムや、私達が特に
思い入れがあるアイテムの話をしていきます。

 

Episode 4は2014年の春夏物で初めてお披露目された
ライダースジャケットの回です。

 

 

シーズン毎にアップデートを加えて現在まで
ほぼ毎シーズン展開しているロングセールスのスタイル。

 

実はこれを開発した当時、レザーのデザインといえば
「ライダースジャケット」一辺倒の風潮があって、
デザイン自体のバリエーションが少なかったのです。

 

なのでライダースはいつでも作れるから、、という事で
あえてライダースのデザインを封印していたのです。

とはいえ、レザー=ライダースは否定しません。

 

特徴的なディティールは実用面でも理にかなっている
優れた伝統的なデザインでオリジナリティがあって
個人的にもライダースは大好きなデザイン。

 

Rawtusでも2010年以前のNew Goat Leatherに特化する
前はスタッズをバキバキに打ち付けた重さが数キロにもなる
物凄いライダースを作ったりしていましたしね。

 

NYを舞台にしたブランド「The Dreams Apartment」別注
でRawtusが作成したスタッズライダースジャケット

 

このバッキバキのスタッズライダースは当時のRawtusを
取り扱っていた販売先の「ルシェルブルー」と
ルシェルの別業態で天王寺MIoに実店舗があった
「THE DREAMS APARTMENT」ザドリームスアパートメント
でしかこのスタッズライダースは売られていなかったので
相当レアなアイテムだと思います。

 

しかもこのライダースは「浜崎●ゆみ」さんのライブで
着るからとスタイリストさんがリースして行ったのですが
あまりの重さ(2kg)にライブでの着用を断念したらしく
結局CDか何かの写真に使用されたという話を
後になって聞いた記憶があります。

 

というようにトラウマのようにライダースは「重い」と
いうイメージが刷り込まれたせいか、薄くて軽い
ニューゴートレザーが2010年に発明されてからも
ライダースはしばらく作らずに、その4年後に初めて
ニューゴートレザー製の「ライダースジャケット」が登場
するのです。。。長かったです。

 

 

なので、ニューゴートレザーの特性を最大に生かすために
思いっきり軽いライダースを作ってみようという事で
最低限のディティールを残しつつもサイズもコンパクトな
ライダースジャケットがリリースされました。

 

そして、それはライダースを着てみたいけれどハードすぎる、
重くてごわごわする、など、ライダースは好きなのだけれど
ちょっとハードルが高い、、、
というユーザーの需要にピッタリとはまって
このライダースは物凄いビックヒットになりました。

 

Rawtus のライダースを羽織るとその軽さと柔らかな
肌ざわりに驚き、しかもカーディガン感覚で着れる
というのもベストセラーの要因です。

 

これ以降アクアガールやガリャルダガランテとのコラボ
モデルも登場するロングセラーとなりました。

 

No.8005 は開発番号
それ以来このデザインのライダースには永久的に
この番号が品番として付けられることになりました。

 

 

近年、ライダース自体が顧客さんに行き渡ったのか、
パタッと売れなくなってしまった。

 

今年、ちらほらとライダースジャケットを見かけましたが
まだまだ本格的な復活にはなっていません。

 

8年に1回、爆発的にヒットするというライダース。

 

Rawtusでは売れようが売れなかろうがNo.8005だけは
何時の時代でもラインナップにあります。

 

そろそろ来年の秋冬くらいには復活するかもしれませんね。