不定期連載のRawtusアーカイブ Episode 4

 

2008年にブランドがスタートしてから現在までで
ベストセラーになったアイテムや、私達が特に
思い入れがあるアイテムの話をしていきます。

 

Episode 4は2014年の春夏物で初めてお披露目された
ライダースジャケットの回です。

 

 

シーズン毎にアップデートを加えて現在まで
ほぼ毎シーズン展開しているロングセールスのスタイル。

 

実はこれを開発した当時、レザーのデザインといえば
「ライダースジャケット」一辺倒の風潮があって、
デザイン自体のバリエーションが少なかったのです。

 

なのでライダースはいつでも作れるから、、という事で
あえてライダースのデザインを封印していたのです。

とはいえ、レザー=ライダースは否定しません。

 

特徴的なディティールは実用面でも理にかなっている
優れた伝統的なデザインでオリジナリティがあって
個人的にもライダースは大好きなデザイン。

 

Rawtusでも2010年以前のNew Goat Leatherに特化する
前はスタッズをバキバキに打ち付けた重さが数キロにもなる
物凄いライダースを作ったりしていましたしね。

 

NYを舞台にしたブランド「The Dreams Apartment」別注
でRawtusが作成したスタッズライダースジャケット

 

このバッキバキのスタッズライダースは当時のRawtusを
取り扱っていた販売先の「ルシェルブルー」と
ルシェルの別業態で天王寺MIoに実店舗があった
「THE DREAMS APARTMENT」ザドリームスアパートメント
でしかこのスタッズライダースは売られていなかったので
相当レアなアイテムだと思います。

 

しかもこのライダースは「浜崎●ゆみ」さんのライブで
着るからとスタイリストさんがリースして行ったのですが
あまりの重さ(2kg)にライブでの着用を断念したらしく
結局CDか何かの写真に使用されたという話を
後になって聞いた記憶があります。

 

というようにトラウマのようにライダースは「重い」と
いうイメージが刷り込まれたせいか、薄くて軽い
ニューゴートレザーが2010年に発明されてからも
ライダースはしばらく作らずに、その4年後に初めて
ニューゴートレザー製の「ライダースジャケット」が登場
するのです。。。長かったです。

 

 

なので、ニューゴートレザーの特性を最大に生かすために
思いっきり軽いライダースを作ってみようという事で
最低限のディティールを残しつつもサイズもコンパクトな
ライダースジャケットがリリースされました。

 

そして、それはライダースを着てみたいけれどハードすぎる、
重くてごわごわする、など、ライダースは好きなのだけれど
ちょっとハードルが高い、、、
というユーザーの需要にピッタリとはまって
このライダースは物凄いビックヒットになりました。

 


Rawtus のライダースを羽織るとその軽さと柔らかな
肌ざわりに驚き、しかもカーディガン感覚で着れる
というのもベストセラーの要因です。

 

これ以降アクアガールやガリャルダガランテとのコラボ
モデルも登場するロングセラーとなりました。

 

No.8005 は開発番号
それ以来このデザインのライダースには永久的に
この番号が品番として付けられることになりました。

 

 

近年、ライダース自体が顧客さんに行き渡ったのか、
パタッと売れなくなってしまった。

 

今年、ちらほらとライダースジャケットを見かけましたが
まだまだ本格的な復活にはなっていません。

 

8年に1回、爆発的にヒットするというライダース。

 

Rawtusでは売れようが売れなかろうがNo.8005だけは
何時の時代でもラインナップにあります。

 

そろそろ来年の秋冬くらいには復活するかもしれませんね。

 

Precious 2月号 (小学館)

 

54P

 

 

商品のお問い合わせ Rawtusカスタマーサービス

GISELe 02 (主婦の友社)

 

81P

 

 

商品のお問い合わせ Rawtusカスタマーサービス

éclat 2月号 (集英社)

 

éclat premium P81

 

éclat premium公式オンラインストアはこちらから↓

éclat premium

 

今年も残すところあと僅かになってまいりました。

今年は新型コロナウィルス感染症に振り回された一年で
毎年開催しているRawtus のパリオフィスで開催する
Maison 6 vendôme Parisショールームでの展示会も中止
となってしまい、とても残念な年になってしまいました。

 

ただ、そうはいっても企画デザインチームは2021年新作
の製作の真っ最中で来年2月のプレビューに向けて日々
クリエーションに励んでいます。

 

それ以外のセールスチーム、プロダクトチーム、オンライン
チームも日々商品のデリバリーや量産商品の管理などで
多忙を極めておりますが、この世界中に蔓延してしまった
コロナ禍の状況でも私たちが頑張ってこれたのはお客様が
Rawtusを応援していただいたからだと思っており大変
感謝しております。
ありがとうございました。

 

そして、来年からはRawtus.comのオンラインコンテンツ
も更に充実させ、お客様のお手元にRawtusをお届けする
新しい方法も考えはじめたり、他ブランドとのコラボ企画も
現在数社と取り組みが進んでおり様々なニュースを来年には
皆様にお知らせできると思います。

 

来年こそは皆々様により良い一年がやってきますように、
そして一日も早くコロナウイルス感染症が世界的に収束
することを心より願っております。

 

Rawtus チーム一同

 

◆年末年始の営業日のお知らせ◆
下記の日程で年末年始のお休みをいただきます。

2020年12月26日(土)~2021年1月3日(日)
※1月4日(月)~通常営業

 

 

不定期連載のRawtusアーカイブは2008年にブランドが
ローンチしてから現在までで、ベストセラーになったもの
や、特に思い入れがあるもの、などの話をしていきます。

 

Episode 3は2012年の春夏物で初めてお披露目された
オーバーサイズのロングコートです。

 

 

分量感があるオーバーサイズのコートは使う皮革の量
が物凄く多いため、それがそのまま販売価格に反映する
のでかなり高額商品になってしまいます。

 

そのため、アイディアはかなり前からあったのですが
リアルに作るとなるとサンプル費だけでも10万円以上
かかってしまうので、なかなか実現化ができませんでした。

 

しかしある時スタッフが着ていたコットンのトレンチコート
を手で持った時に「あれ?意外と重いなぁ、」と感じました。

 

 

コットンのコートは一枚仕立てであればそこそこ軽いので
すが、そこに裏地が付き、仕立てる際に使用する芯地や
ポケットの袋地に使うスレキ布、そしてボタンなどの副資材
がプラスされることによって最終的には見た目より
かなり重く感じる仕上がりになってしまっています。

 

ひょっとしたら薄くて軽いNew Goat Leatherを使って
一枚仕立てで仕立てた方が全然軽く仕上がるのでは、、、
と思い、同じようなデザインで試作してみました。

 

比較してみると思った通り裏地や付属が多く付いた綿の
コートよりも裏地も芯地もボタンすら付かない
New Goat Leather製のレザーコートの方が全然
軽く仕上がっていたのです。

 

「レザー」と聞くと、多くの人は綿のコートより重いと
感じる人の方が多いと思います。

 

確かにライダースジャケット用の皮革であれば
圧倒的にレザーの方が重いでしょう。

 

しかし、オリジナルのアイディアで薄く加工された
厚みがわずか0,4ミリのNew Goat Leatherであれば
その常識を覆すことが出来て人々に驚きを与える事が
出来るんじゃないかと思いました。

 

なのでこのオーバーサイズのコートはお客様が
手にとって羽織った時に感じる驚きと感動を与えられると
思い、それ以来薄くて軽い特徴を最もストレートに表現
出来るアイテムとして毎シーズン作り続けています。

 

(2020年モデルのレザーコート)

 

次回も名作が登場します。
 
お楽しみに。To be continued….

不定期連載のRawtusアーカイブは2008年にブランドが
ローンチしてから現在までで、ベストセラーになったもの
や、特に思い入れがあるもの、などの話をしていきます。

 

Episode 2は2010年の9月にParisで開催された
「WHO’S NEXT 11」でロゥタスが初めて海外進出した時に
登場したモデルで、それ以降、毎シーズンアレンジされ
ながら現在までずっと作り続けているデザインです。

No.1004 .
Jersey Combo Leather Cardigan
「ジャージーコンビネーションレザーカーディガン」

 

 

開発にあたってロゥタスのオリジナルNEW GOAT LEATHER
は裏地を付けないで一枚で仕立てる事が出来るという
画期的なアイディアが一番の「ウリ」
しかも厚みも0.4mmと、もの凄く薄く柔らかいのが特徴
なので薄い布地と組み合わせても相性が抜群に良いという
特性がありました。

 

試験的にTシャツやワンピースに使うような
ジャージーの生地とレザーを縫い合わせてみると、
これが思ったより相性が良かったのですね。

 

レザーは仕入れ値も高価で、レザーの使う分量に
比例して値段が決まってしまいます。

なので分量の多いシルエットやロング丈などは
使用する皮革の枚数が多いので、その分だけコストも
高価になるのは避けられません。

 

そこで、ベースの部分だけをレザーにして、そこに別の布地
やジャージー生地を部分使いして接ぎ合せたら
皮革は使う枚数が減るから当然コストが抑えられるだろう
と考えていました。

 

薄さと軽さ、柔らかさを損なわずに、しかもジャージーの
良い部分生かして適材適所に接ぎ合わせることで
画期的な商品が出来るかもしれない、、、と考えていました。

 

<初期モデルはミストウオッシュでシワ付けした>

 

<初期モデルは今とバランスがおおきく異なる>

 

しかし、ここに大きな問題が実はあったのです。

 

問題は2つ。

 

1つは、
通常のレザーの縫製工場では縫えないという点でした。

 

なぜ、レザー工場では縫えないかというと、、、、
普段はライダースに使うような厚い革を縫製しているので、
ミシンの針目が大きく縫う糸もとても太いので、見た目が
ものすごく粗くてカジュアル感が出過ぎてしまうのです。

 

しかも伸びてしまうTシャツに使うようなジャージー生地
などはジャージー専用の特殊ミシンを使って縫製するので
そのミシンがレザー工場には無い!!
という問題もあったからです。

 

<ジャージー用の2本針ステッチ用ミシン>

 

長年、ハードなレザーを縫い続けてきたレザー工場は
ニューゴートレザーのような薄く柔らかい革を縫って
もらっても運針の針目も広く、糸も太すぎて、、、、、
全くデリケートに仕上がって来ません。

 

なので、それを解消するために、
私たちが工場に出向き、思いを伝え、針と糸、さらに
ミシンの押さえ金パーツさえも気を使って細かいところに
神経を行き届かせるようにお願いしてきました。

 

そうすることで工場さんもアイディアを出し合って
考えてくれて、ミシンの押さえ金パーツも
独自のものに改良して縫製することでより繊細な
縫い目にすることが出来ました。

 

 

そして、そういう熟練のレザーの縫製職人を更に困らせたのが
今回のNo.1004の伸びるジャージー生地とレザーをドッキング
したデザイン。

 

このモデルが量産ラインに乗るまでは工場さんと何度も試作
を行い、ミシンの速度や、押さえ金の圧力、歯送りの調子
など工夫したりすることで、様々な方法を考えながら
試験縫製を重ねてついに「ある方法」が編み出されました。
その方法で縫う事で異なる素材同士を綺麗に縫い合わせる事
が出来るようになりました。

 

この接ぎ合せの方法はブランドのノウハウです。

 

<最終仕上げをする職人>

 

理論的には多くのレザーメーカーさんは普通に出来ると
言い切りますが、まず、試験的に縫わせてみるとやはり
クオリティ面が全然ロゥタスの基準を満たせず、
全然上手に縫えません。

 

こういった一見、簡単そうに見えますが、実は工場では
縫えなかった、という問題がニューゴートレザーでは
と多くて、信用のおける認定工場でしか商品化出来ない
というのが現状です。

 

そして、もう1つの問題点は「洗濯方法」でした。

 

これは皮革製品と布帛、ジャージーの洗い方が全く異なる
のでどうやって洗えばよいのか?
というのも問題としてありました。

 

当然、通常は洗濯機や手洗いなとで水洗いしますが、
レザーはそう簡単には洗濯できません。

 

でも、ご安心ください。
ロゥタスが推奨する皮革クリーニング工場では様々な
デザイン物にも洗濯対応をして頂いており、
修理などもよくお願いするのですが、
このプロの工場からプロ品質の直営店が出来たので
個人のお客様でも誰でも直接お願いすることが出来る様に
なりました。

 

通常のクリーニング店さんでも「皮革クリーニングで」
伝えていただくことで専門のクリーニング工場へ送って
洗ってもらっているので、いつもご利用のお店に頼まれて
も良いのですが、新サービスとして宅配で送っても、
持ち込みでもやってくれるので、是非ご利用ください。

 

皮革クリーニングはこちら

逸品工房
特殊クリーニング工場「東京ホールセール」の直営店です

https://www.e-ippin.com/

TEL 042-336-5611

受付時間9:00~18:00

 

というように、新しいアイディアを具現化するには、
原材料もとても重要ですが、縫製してくれる職人さん、
そしてアフターケアなども頭に入れて考えるように
しています。

 

こういう特殊な商品なので、あまり他社からも同じような
コピー商品が出にくいのも
なかなか縫うところが無いからかもしれませんね。

 

本当にNo.1004シリーズは春夏はサラッとしたジャージー
使い、秋冬はウール地で温かみを感じさせる生地を使う
事で年間定番として常に進化し続けています。

 

最新バージョンはベスト型も登場

 
 

次回も名作が登場します。
お楽しみに。To be continued….

New Goat Leather Archive  Episode 1
【カシミヤライナー付きレザーコート】

 

季節は11月というのに関東地方は南風の影響で

日中の気温がなんと25℃もあったりして、

中々寒くなりませんね。

なのでコートも日中はが全くいらない感じです。
とはいえ、

きっとこれから寒くなって2月までずっと寒い日
が続くのでしょうね、、、

 

という事で、
今回より不定期でRawtusのアーカイブという事で
過去に大ヒットしたものや、ストーリー性のあるもの
などのお話をしていきたいと思います。

 

Episode 12013-14 Fall/Winterで爆発的に世界中で
大ヒットしたアイテム。

 

ニューゴートレザーのコートだけではどうしても防寒性
に欠けてしまうという事で考え出されたアイテムで、
レザーは「防寒性」は無いが「防風性」は高いので
レザーの下に何かすごく暖かいものを重ね着したら
真冬でも着続けられるんじゃないかな?という事で
試行錯誤した結果誕生したのがこのモデルです。

 

R33-CO6006LF
CASHMERE SWEATER LINING

LONG TRENCH COAT

価格230,000円+Tax(当時の価格です)

 

 

このカラーは「WOLF/ウルフ」というネーミングで
ロシアやフィンランド、ノルウェー、カナダなどの
極寒地からのバイヤーからも◎のヒットアイテムでした。

 

写真の製品は全てコンプリートした状態ですが
実は全てバラで買う事も可能で、バイヤーはそれを
組合せて仕入れる事の出来るという画期的な製品でした。

 

なので雪が降らないサウジアラビアやレバノン、香港の
バイヤーはレザーコートだけ、というような取り方を
していたのが印象的でした。

 

レザーコートを中心に厚い国にも寒い国にも対応できて
なおかつラグジュアリーな特別感もあってという要素
で世界的に売れたスタイルでした。

 

インナーにはカシミヤセーターを加工で毛羽立たせて
ふわふわの風合いに仕上げた「ファー加工」のカシミヤ
カーディガンがベースにあり、

次にニューゴートレザーの一枚仕立てコートを重ね着する。

 

最終的には衿にラクーンファー製の取り外し可能な
ゴージャスな付け衿を装着することで完成します。

 

 

当初、この防寒性をどう向上させるか?
という事がネックでした。

 

例えば中綿やダウン、フリースなどの保温性が
あるものをどうやって装着するか?という事は重大な
問題で、裏地を付けてしまえば裏地と表地の間に
中綿やダウンを入れることが出来る。

 

しかし、それだと寒い時しか着られないし
春先や秋は逆に中綿やダウンが邪魔になってしまう。

 

また、当初の「裏地」がいらない、、、という事とは違って
きてしまい裏地、中綿、ダウン分だけ重さも増してしまう。

 

なので最終的に全てそれぞれ個別に作ったものを
レザーコートに+(タス)事でコンセプト的にも上手く
はまるので、この足していく(+)という考え方は
今でもRawtusのアイディアのベースとなっています。

 

次回も名作が登場します。
お楽しみに。To be continued….

 

この時期、だんだんと空気の乾燥が進むにつれてレザー製品
自体に含まれる水分量もどんどん乾燥して、表面や風合いが
カサカサした風合いになってしまいがちです。

 

皮革製品の保管に適した環境は、気温20度前後が最適。
そして湿度が50 ~ 55%の環境がベストなのですが、
これからどんどん乾燥が進む時期なので普通に洋服ラック
にかけて置くだけではどうしても乾燥しがちです。

 

そういう環境のなか、お手軽に湿度を補給
できる場所と言えば、、、、

 

ズバリ
バスルームです。

 

もし、吊るして置ける場所があればお風呂やシャワー後の
まだ湯気が少し残っている環境で約1時間ほど置いておく
だけでも全然手触りが変わってきます。

 

 

もしくは加湿器をお持ちであれば加湿器の近辺にハンガーに
かけてしばらく置いておくだけでも全然風合いが違いますが

一番効果的なのがバスルームなので是非お試ししてみては。

 

 

その後はRawtus公認のナノプロスプレーを軽く吹きかけて
不織布のカバーをかけるなどして保管することをお勧め
しておくと良いと思います。

 

Rawtus公認保護スプレー
NANOPRO/ナノプロ

 

Leather color story
Episode 5
【MARRON / マロン】

 

RawtusのレザーカラーストーリーEpisode 5は読んでその
ままフランス語の【栗】ですが、栗その物の色というより、
フランス定番のお土産アンジェリーナのチューブ入りマロン
クリームだったり、マロングラッセやモンブランだったり、
どちらかというと甘いお菓子をイメージして頂くと分かり
やすいかなと思います。

 

 

でも、実はMARRON/マロンと呼ばれるのはセイヨウグリ
(ヨーロッパグリ)の事で、私たちの良く知る【栗】とは少
し違っていて、日本の栗のようにイガの中に2個~3個の
実が入っているのは「シャテーニュ」と言うそうです。

 

「マロン」は1つのイガの中に大きな実が1つだけ入って
いる物だけを「マロン」と呼ぶそうです。
2~3個の実のものは主に加工用としてペーストやパウダー
にされてしまうという事なので全部が全部「マロン」という
事ではなかったのですね。

 

あと、雑学になりますが、中国原産の支那栗(シナグリ)は
渋皮が剥きやすいので砂糖と小石を熱して焼き上げる焼き栗
が一番ポピュラーな調理法で北京などが名産地だそうです。

 

「甘栗」や「天津甘栗」(てんしんあまぐり)ってそういう
種類の栗では無く、調理された栗菓子の名称で、それを輸出
するとき天津港が伝統的な海外出荷拠点だったので、その
栗菓子が「天津甘栗」と呼ばれるようになったそうです。
全然知らなかったですね。

 

また、栗は英語ではMarronではなくChestnutと表記され
るそうで、その由来はイガの中の実がいくつかに分かれて
いる様子から、収納箱の意味の「 Chest 」が語源になっている
そうで、恥ずかしながら栗=マロンだと勘違いしていました。

 

また、学名のクリ属を表すラテン語のカスタネア(Castanea)
は、実の形から「樽」を意味するカスクに由来するそうです。

 

色々調べていくと自分たちが全然知らなかった事がわかって
色の名前を付けるだけでも豆知識というか、雑学に詳しく
なってしまいます(笑)。

 

(一部、Wikipediaより引用)

今回で秋冬物のカラーストーリーは終わりになりますが、
次回2021春夏のコレクションも発売時期に合わせて連載
していこうかなと思っています。

STORY 12月号 (光文社)

 

203P

 

 

掲載カラーc/#90 PALE BLUE / ペールブルーに関してのお問い合わせは

下記にお問合せください。

 

Rawtus カスタマーサービス

Leather color story
Episode 4
【BERING BLUE / ベーリングブルー】

 


 

RawtusのレザーカラーストーリーEpisode 4は少し神秘的
なネーミングの【BERING BLUE / ベーリングブルー】です。

 

BERINGはBERING SEA/ベーリング海が由来です。
ベーリング海は日本の北海道の更に北側の海で、カムチャ
ツカ半島とアラスカ半島、アリューシャン列島に囲まれた
太平洋最北部の海で、ベーリング海峡から北極海に繋がっ
ているので物凄く極寒の海、というイメージがあります。

 

 

青く美しい海の色というより、少し濁った暗い感じがする
海という印象から「少しくすんだブルー」に対して付けた
カラーのネームがBERING BLUEなのです。

 

アラスカ、やアリューシャン列島という地名から流氷漂う
極寒で荒々しい波で年中荒れている、、というイメージで
すが、実際にベーリング海のカニ漁の映像とか見ると正に
極限環境という感じが伝わってきますよね。

 

 

寒い冬のブルーという意味もあってベーリングという名称
を付けましたが、何か名前だけでも寒々しい感じですね。

 

To be continued…

 

Leather color story
Episode 3
【IRISH CREAM / アイリッシュクリーム】

 

 

Episode 3となるRawtusのレザーカラーストーリーです。

今回も前回の「ARTICHOKE / アーティチョーク」に似た
感じの色目ですが、それよりも優しくソフトな印象の色
【IRISH CREAM / アイリッシュクリーム】の紹介です。

 

そもそも【IRISH CREAM / アイリッシュクリーム】という
名前はお酒の名前なのです。
特に有名なのがアイルランドのギルビーズ・オブ・アイル
ランド社によって開発されたお酒の名称で、アイルランド
では酪農が盛んで乳製品が豊富にあったのでウイスキーに
クリームを加えて飲む習慣があったそうです。

 

 

お酒が好きな方は”Baileys au Lait”というカクテルを
飲んだことがあるのではないでしょうか?

 

このカクテルは氷を入れたタンブラーにベイリーズを注ぎ
冷やした牛乳を加え手作るので、味はコーヒー牛乳という
か、アイスカフェオレ的な味で、バニラやカカオの香りが
ほんのり香る甘いお酒なので口当たりがすごく良いのです。

 

試してみたいという方はすごく簡単なのでご自身で作って

みてはいかがでしょうか?

 

また、お酒はちょっと苦手、という方はお菓子の材料とし
ても生かせるのでチーズケーキの風味付けやバニラアイス
に少し混ぜたりしてもすごく美味しそう!

 

というネーミングのストーリーのまま、色もそのまんまの
カフェオレ系のベージュ色でとても肌映りも良く、優しく
クリームのようなふわふわしたような印象を与えてくれる
ような綺麗な色合いが特徴です。

 

 

この手のカラーは毎シーズン、シーズン関係なく登場する
色ですが、実は同じように見えて微妙にレシピを変えてい

 

実はディレクターのシマザキはデザイナーになる前に
文化服装学院という服飾系の学校でテキスタイル染色の
助手をしていた経験があり、その時期、頻繁に学生から
頼まれてコンテスト用の生地を染めるのを手伝ったりして
いるうちに染料の配合に精通するノウハウを会得。

 

特にベージュ系の色合いの調合は他の色より繊細でとても
難しいのですが、1滴の「ブルー」を混ぜてあげると
とても上品なベージュになるのです。

 

ブルーはベージュの対比色ですが、あえてそういう真逆の
色を配合することで上品な色が完成するのは意外でしたが
コーディネートでもベージュとブルーは相性が良いので
1滴の青味がハレーションを起こさずにまとまる要因に
なっているのかもしれませんね。

To be continued…

Leather color story

Episode 2

【ARTICHOKE / アーティチョーク】

 

 

第2回目となるRawtusのレザーカラーストーリーは黄味

がかったベージュ系の「ARTICHOKE / アーティチョーク」

をクローズアップします。

 

 

実はRawtusで付ける色の名前によく登場するのが食べ物

にちなんだ色名が意外と多いんです。

エピソード1のキャビアもそうですが、名前を聞いて誰も

が色をイメージしやすいようなモノが良いかなと思って

命名しています。

 

この色もどんな名前がイメージ通りなのかと思案中にパッ

と頭の中に浮かんだのが、マリネされたアーティチョーク。

日本でも瓶詰めされたものをよく見かけます。

 

Wikipediaによるとアーティチョークは地中海沿岸が原産

のキク科チョウセンアザミ属の多年草で若いつぼみを食

用とする植物(野菜?)。

 

花托(かたく)という花が付く中心の膨らんだ部分が

食用になるようです。

 

色名を何にしようかと思案中にパッと頭の中に浮かんだの

がこのマリネされたアーティチョークだったのでそのまま

アーティチョークという色名にしたわけです。

 

余談ですが、アーティチョークは食べたあと後に食べる物の

味をなんでも甘く感じさせてしまう働きがあるそうです。

To be continued

Leather color story

Episode 1

【CAVIAR / キャビア】

 

今週から不定期でロゥタスのレザーの色の名前に関しての

連載をしていこうと思います。

 

 

ロゥタスでは毎シーズン大きいテーマを考えてから少しづ

つ細かく具体的に落とし込んでいくスタイルを取っている

のですが、アイディアをまとめていく過程で気になるキー

ワードというのがあって、それが直接的に色の名前に

なったりすることが結構あるのです。

 

最初はなんとなく「自然」という言葉が頭に浮かびます。

次に自然って何処なのか?更に具体的に落とし込みます。

海なのか、それとも山か、森か、、、

そして、「森」というキーワードに繋がってきます。

 

そしてそのイメージするの「森」は日本の森じゃなくて

ヨーロッパだったり北欧だったり、そしてそこに

暮らす動物や樹木とかがインスピレーションとなって

具体的な色が決まることが多いんです。

 

私達はまず服のデザインを考える前、素材はもうレザー

という事が決まっているので、色から考える事が多いの

ですが、この色を考えるというのが一番重要なのです。

 

色はブランドのテイストと直結するので

時間をかけてじっくりとアイディアを固めていくのです。

 

そして何十種類もある端切れの生地のアーカイブが真っ新な

ボードに貼られ、そこから数種類に絞り込まれるのですが、

大体1週間くらいはボードに貼ったままにしておきます。

 

それを「寝かせ」と呼んでいるのですが、即決して後から

やっぱり気に入らなくなった、という過去の経験もあり、

しばらく放置しておくと不思議とだんだんと好き嫌いが

ハッキリとしてくるんです。

 

そうやって厳選して絞り込んだカラーに名前を付ける。

これも思ったより悩むところで、例えば、、、、

客観的に見れば確かに「グレー」なんだろうけど

「グレー」という名前はちょっと心に響かないなぁ、、

となる。

 

色名を付ける時は、まずその色が何という名前なのか

【PANTONE】のカラーカードを使用して照らし合わせます。

 

 

【PANTONE】とは、世界で使用されている色見本帳で、

日本では「パントン」または「パントーン」と呼ばれ、

主にグラフィックデザインや印刷、プロダクトデザインの

制作・製造工程においての色指定に使用されています。

 

たいていの色は収録されていてカラーカードと照らし合わ

せることで名前が判明します。

 

ロゥタスはブランドを始めた頃からパリやニューヨークで

展示会を開催していたので色の名前もインターナショナル

に通じた方が良いと思い、それからは国際標準の

【PANTONE】カラーを重要視しています。

 

でも稀に【PANTONE】カラーに存在しない微妙な色

も存在していて、それはもう直観的にその色を見たとき

パッと思い浮かんだ名前

それがイメージ通りだったらそのままその名前を

付けてしまう場合があります。

 

2020秋冬に登場した【CAVIAR / キャビア】という

カラーは前者の方で、【PANTONE】カラーに忠実に

沿った色として存在してします。

 

 

この【CAVIAR / キャビア】ですが、黒以外の濃色を

表現したくてセレクトしたのですが、チャコールグレー

より1段階濃く、でも黒まで黒くはない、という絶妙な

ニュアンスを表現している色目として今シーズン初登場

したにも関わらず大ヒットしたカラーです。

 

 

実際に着用した時、特に黒のインナーとの相性が良く

全身真っ黒だと少し重たく感じてしまうLOOKでも

【CAVIAR / キャビア】だと不思議と軽さがありつつも

レザーらしい重厚感も兼ね備える秀逸なカラーです。